2015年春のサービス改訂のキーワード

今月に入ってから3連続で発表した、IIJmioのサービス改訂。それぞれニュースなどで取り上げていただきましたが、ご覧いただけたでしょうか?

これらのサービス改訂は、もちろんすべての方にご利用いただけるものですが、実は今回の三つの改訂には「家族」というキーワードが共通しています。今回のてくろぐでは「家族」という観点からこれらの改訂をまとめてみたいと思います。

家族の電話をIIJmioファミリーシェアプランにまとめる

IIJmioではサービス開始当初から「ファミリーシェアプラン」を提供しています。これは1契約で最大3枚までのSIMカードを提供するもので、それぞれのSIMを家族皆さんで使って欲しいという気持ちからこのような名前にしていました。

しかし、音声通話対応SIM(みおふぉん)開始時には、現在利用中の電話番号をそのままIIJmioに引き継げる「MNP転入」に対応するのは、3枚のSIMのうち1枚だけでした。そのため「せっかく家族みんなでIIJmioに移行しようと思ったのに、電話番号が引き継げないのは不便」というご指摘を多数頂くこととなりました。

これは事務手続き上の制限で、私たち自身も不便な制限だと考えていました。時間はかかってしまったのですが、ようやく、この制限を一部緩和することができてほっとしています。

2015年3月17日以降は、ファミリーシェアプラン新規ご契約時に2枚目、3枚目のSIMカードにもMNP転入で既存の電話番号を引き継いで利用できます。また、契約済みのファミリーシェアプランで2枚目、3枚目のSIMカードを追加発行する際や、データ通信専用・SMS対応SIMカードから音声通話対応SIMカードへ変更する際にもMNP転入が行えます。1これで「家族で今の電話番号を維持したまま、IIJmioへ引っ越し」がやりやすくなります。

※ファミリーシェアプランへ複数の電話番号をMNP転入する際には、転入元回線のMNP予約番号発行時の名義と、IIJmioの契約名義がすべて一致している必要があります。現在のご契約名義が異なる場合は、IIJmioのお申し込み前に転入元携帯電話会社で名義を変更してください。また、それ以外にもいくつか事前にご確認頂きたい事項があります。IIJmioのページにMNP転入時の確認事項をまとめていますので是非ご一読ください。

複数のミニマムスタートプラン・ライトスタートプランをご利用の皆様へ

同一のmioIDでご契約中の複数のミニマムスタートプラン・ライトスタートプランを、一つのファミリーシェアプランにまとめる仕組みを検討しています。対応スケジュールが決まりましたら改めてお知らせいたします。

4枚以上のSIMカードが必要な皆様へ

現在はファミリーシェアプランで4枚以上のSIMカードをご提供することができません。お一人(一つのmioID)で、複数の契約を行っていただくことができるので、ファミリーシェアプラン+ミニマムスタートプランのような契約方法もご検討ください。なお、音声通話対応SIM(みおふぉん)は、お一人5契約までとなっています。ご了承ください。

家族でもたっぷり、ファミリーシェアプランは毎月10GB

速度制限無しに通信ができる「高速通信クーポン」の毎月のバンドル量を4月から増やします。ファミリーシェアプランでは毎月10GBの通信料をSIM3枚でシェアできます。もちろんお値段は据え置き、現在ご契約の方も手続き無しに来月から増量です。

2015年4月1日からのクーポン量
2015年4月1日からのクーポン量

今までミニマムスタートプランでも毎月2GBのクーポンをバンドルしていました。高速通信はこれで十分、という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、スマートフォンの画面解像度(画面の細かさ)が高くなるにつれて、通信するデータ量は増加傾向にあります。iPhone 6やNexus 6のように、ハイエンドのスマートフォンはどんどんと解像度が高くなっていますし、低解像度が主流だった安価なスマートフォンにもFullHDなど高解像度化の気配が見えています。IIJmioでは、そういったスマホの高解像度化、データ量の増加を先取りしてクーポンを増やすことにしたのです。

こういった形で「とりあえずIIJmioを使っておけば安心」と思っていただけるように、今後もタイミングを見てクーポン量の見直しを行っていきたいと思います。

「みおぽん」で間違って別の回線を切り替えないためのTips

ファミリーシェアプランを家族で利用していると気になるのがクーポンON/OFFの切り替え。切り替えアプリみおぽんでは、契約中のSIMカードがすべて表示されるので、間違って家族のSIMのクーポンを切り替えてしまった……というトラブルが考えられます。

そういうときにはみおぽんの「メモ欄」と「隠す」機能を使ってみてください。

みおぽんの電話番号の部分を長押しすると、メモの入力欄が現れます。また、「隠す」ボタンをタップするとそのSIMの情報を表示しなくなります。こうしておけば、間違って別のSIMを操作してしまうことを防げますね。なお、非表示にしたSIMを再度表示するためには、「ヘルプ」から「保存情報のクリア」をタップします。保存情報クリア後、もう一度mioIDとパスワードでログインし直してください。

みおぽんの表示をすっきりに
みおぽんの表示をすっきりに (クリックで拡大)

通話料50%割引アプリ&家族間通話20%割引

IIJmioのようなMVNOのサービスでは、データ通信は比較的安価に利用できますが、音声通話については割引がないというのが一般的でした。そのため、通話時間が長くなると総支払額が割高になりがちです。

この問題を完全に解決するものではありませんが、4月1日よりIIJmioでは通話料金について二つの新しいサービスを始めます。

通話料半額アプリ (どなたでも利用できます)

IIJmioが提供する「みおふぉんダイアル」アプリを使うことで、みおふぉんから発信する際の通話料金が50%割引になります。2電話の相手はIIJmioで無くても構いません、携帯電話・固定電話、および一部の国宛ての国際電話の通話料金が50%割引になります。

この通話はIP電話ではなく、通常の携帯電話の通話の仕組みを使っています。以前このblogで紹介した「楽天電話」と同じ仕組みです。このため、通話料が半額になっても、音が悪くなったりぶつぶつ切れたりすることはありません。安心して通話して頂けます。

なお、割引通話分の通話料金も今まで通りIIJmioからの請求となるため、改めてクレジットカードを登録する必要はありません。みおふぉんダイアルアプリのインストールのみでご利用いただけます。みおふぉんダイアルアプリを使わずに、電話番号の前に指定の番号を付加することでも割引が適用されます。(本サービスは4月1日午前9時から開始します。アプリは後日公開いたします)

ファミリー通話割引 (ご家族間で利用できます)

ご家族でIIJmioの音声通話対応SIM(みおふぉん)をお使いの場合、ご家族相互で行った通話について、料金を20%割引いたします。

さらに、このファミリー通話割引と、「みおふぉんダイアル」による割引は両方同時に適用されます。ですので、家族向けの通話については最大で60%割引、つまり8円/30秒(税別)と、従来の20円/30秒(税別)から比べてかなりお安くなっています。

「MVNOは通話料が安くないから……」あるいは、「IP電話だと通話料が安いけど音質が……」と言うことが気になってIIJmioに乗り換えられなかった方、この機会にもう一度考え直してみて頂けないでしょうか。

「ファミリー通話割引」の適用範囲

割引が適用になる「家族」の範囲は、「同一のmioIDで契約されたSIMの間」となります。ファミリーシェアプランの3枚のSIMの間はもちろん、同一mioIDで契約されたミニマムスタートプラン、ライトスタートプランのSIMがあれば、そちらとの間の通話も割引対象です。

反対に、ご家族でIIJmioをご利用頂いている場合でも、異なるmioIDで契約をされている場合は、割引対象になりません。

ファミリー通話割引対象範囲
ファミリー通話割引対象範囲

※ファミリー家族割引の対象になるためには、上記の通り同一mioIDでご契約いただく必要があります。現在ご利用中の電話をMNPで転入し、既存のmioIDでご契約いただく場合、mioIDの契約名義と、転入元回線のMNP予約番号発行時の契約名義が一致している必要があります。現在のご契約名義が異なる場合は、IIJmioのお申し込み前に転入元携帯電話会社で名義を変更してください。

まだまだやるべきことは残っています

この春のサービス改善を「家族」という視点からまとめました。今まで使いにくかった部分が幾分か改善できたのではないかと思っています。

ですが、これで課題がすべて解決したとは思っていません。先ほど挙げた、複数契約のファミリーシェアプランへの統合を含め、まだまだ改善しなければならない部分が残っていると認識しています。お待たせすることになってしまって恐縮ですが、一つ一つ、順番に対応していこうと思っています。

  1. SIM変更の際のMNP転入は、ミニマムスタートプラン・ライトスタートプランでも利用できます。 []
  2. 半額になるのは通話料金のみです。SMSの料金は割引対象外です。 []