今年もIIJ Technical WEEKの季節になりました

IIJでは毎年技術系イベントとして、IIJ Technical WEEKを開催しています。昨年、一昨年もこのblogで紹介いたしましたが、「IIJのエンジニアが自分達の取り組んでいる技術的な何かを喋りまくる」という趣旨のイベントです。IT系の勉強会と思って頂いてもあまり外れていません。今回で10年目になります。

例年3日間の日程で開催していますが、今年は+1日して4日間開催します。例年通りの3日間15コマに加え、IIJ GIOの活用にフォーカスを当てた5コマをプログラムいたしました。データセンターファシリティからネットワーク、アプリケーション、そのそれぞれの開発と運用というIIJが活動する様々なレイヤーから、現場のエンジニア当人が出てきます。

今年も昨年同様、Twitterで発表の模様を中継します。連日会場から私(@IIJ_doumae)がお送りする予定ですが、盛りだくさんの内容のためお伝え漏らしがありましたらごめんなさい。

ハッシュタグ #iij_tw2013

会場にお越しの皆さんも、どうぞお気軽につぶやき下さい。発表終了後、togetterでまとめてこのblogでご案内する予定です。また、発表資料も後日公開を予定しています。

IIJ Technical WEEK 2013 プログラム

IIJ Technical WEEK 2013 ご案内

11/19(火) Cloud Computing

13:30-13:40

ご挨拶

株式会社IIJイノベーションインスティテュート 代表取締役社長 浅羽登志也

13:40-14:20

Stratosphereが提供するSDN/OpenFlow技術の現在と未来

株式会社ストラトスフィア 研究開発部長 白崎博生
Stratosphereは、Edge Overlayと呼ばれるSDN/OpenFlow技術の一形態を中核に据えた、先進的な仮想ネットワーク構築手法を提供しています。本セッションでは、SDN技術の動向と市場の関心が集まっているSDNの適用領域について解説するとともに、それに応えるストラトスフィア製品情報をご紹介します。

14:25-15:05

GIO-APIを支えるAPIプラットフォーム

IIJプロダクト本部 プロダクト開発部 アプリケーションサービス課 川上芳尚
IIJのクラウドサービス「IIJ GIO(ジオ)」のIaaS(GP)は多分に漏れずクラウドオーケストレータを中心として、各種サブシステムがAPI連携する形で構成されています。そうしたシステム群のコントロールをユーザに開放する仕組みがGIO-APIですが、その土台となるAPIプラットフォームがどういったものか、裏側をお話しします。

15:15-15:55

MySQL互換DWHデータベース on IIJ GIO

IIJプラットフォーム本部 プラットフォームサービス部 データベース技術課 二ノ宮 務
トランザクション性能に定評のあるMySQLですが、データ分析では十分な性能が得られないと相談を受けるケースがあります。MySQL互換データベースの中には「列指向」「スケールアウト」「並列処理」といった本家MySQLとは異なるアーキテクチャーの「InfiniDB」と呼ばれるデータベースがあります。本セッションでは、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」を使い、InfiniDBの検索性能、スケーラビリティの効果等を測定しましたので、これらについてご紹介します。

※Tweet中継無し・資料公開無し
16:05-16:45

アプリ開発を楽にするRuby PaaS「MOGOK」について

IIJプラットフォーム本部 プラットフォームサービス部 プラットフォーム開発課 阿部 博
IIJではRuby on Rails対応のPaaSであるMOGOKを提供しています。面倒なWebサーバやDBサーバのセットアップを行わず、簡単にRuby on Railsのアプリを世界へと公開することができるPaaS基盤についてご紹介します。また、PaaSを導入する事により、何がどのように楽に/便利になるのかを解説します。

16:50-17:30

Indexer Bullet によるビッグデータ解析

IIJイノベーションインスティチュート 企画開発センター チーフアーキテクト 藤田昭人
IIJ-II 企画開発センターでは、ビッグデータの収集や解析に使用するプラットフォームの開発を手がける「Project Gryfon」を推進しています。本セッションでは、この Project Gryfon で開発を進めているIndexer Bullet についてご紹介します。Indexer Bullet はインターネット上の膨大な情報リソースの収集とデータ抽出、集約を行うためのソフトウェアで、それを活用したビッグデータ解析の支援を目標としています。講演ではその機能の一端を説明します。

11/20(水) Cloud Computing & Network

13:30-14:10

コンテナ型データセンターの研究開発

株式会社IIJイノベーションインスティテュート 技術研究所 主幹研究員 宇夫陽次朗
IIJのコンテナ型データセンターはモジュール構造と外気空調による高い電力効率(PUE)で運用可能ですが、さらなる効率化を目指した研究開発を進めています。本セッションでは、IIJで行っているコンテナ型データセンターの研究開発の現状について解説します。

14:15-14:55

IIJのバックボーンネットワーク運用

IIJネットワーク本部 ネットワークサービス部 技術開発課 シニアエンジニア 松崎吉伸
IIJでは独自のバックボーンネットワークを構築し、高品質高信頼なサービスの基盤として利用しています。本セッションでは、そのバックボーンネットワークの構築と運用について、セキュリティの観点や最近の技術動向等を交えつつ解説します。

15:10-15:50

ゲートウェイソフトウェアの現状と今後

IIJプロダクト本部 戦略的開発部 シニアエンジニア 保岡昌彦
IIJのサービスでは、従来よりSEILやIDゲートウェイなど、独自開発のソフトウェアが使われてきました。現在、これからの世代のサービスを支えるべく、新しいゲートウェイソフトウェアの開発にも取り組んでいます。OpenBSDをベースとし、独自開発に至った背景や狙い、キーとなる開発方法や現状をご紹介します。

16:00-16:40

新サービスアダプタ「SA-W1」の紹介と今後の展望

IIJプロダクト本部プロダクト開発部マネジメントサービス課 大谷津昂季
IIJは今年2月にサービスアダプタ「SA-W1」をリリースしました。SA-W1は従来機種のSEILとは異なり、必要な機能だけに課金するレシピモデルを実現しています。本セッションでは、アーキテクチャの概要およびサービス提供基盤SACMについてご説明するとともに、VPNを自律的に構成する新機能「floatlink」や、ストラトスフィアが提供する企業内LANを制御するための技術「OmniSphere」との連携について、デモンストレーションを交えてご紹介します。

16:50-17:30

Webのトラフィック分析

株式会社IIJイノベーションインスティテュート技術研究所 研究員 二宮 恵
トラフィックの背景にあるユーザ行動を把握することは、トラフィックの組成を理解し、その変化を予測していく上で重要です。しかし、ユーザのプライバシーを侵害することなく、ユーザの行動を把握することは技術的に難しい課題です。本セッションでは、これらの課題解決に向けて、現在開発中のWebトラフィック分析ツールについてご紹介します。

11/21(木) Security & Application

13:30-14:10

セキュリティ動向2013

IIJサービスオペレーション本部 セキュリティ情報統括室 室長 齋藤 衛
本セッションでは、欧州や米国発生した大規模DDoS攻撃、韓国で発生した3.20大乱、国内で頻発する不正ログイン事件、継続する標的型攻撃など、2013年に発生した数々のセキュリティ事件の概要を示すとともに、その対応についてご紹介します。

14:15-14:55

監視されるインターネットにどう向きあうべきか

IIJサービスオペレーション本部 セキュリティ情報統括室 根岸征史
欧米の情報機関がインターネット上において大規模な監視活動を行っている実態が、内部情報のリークによって明らかになりつつあります。これはすべてのインターネットの利用者にとって他人事ではない現実です。本セッションでは、このような事態に我々はどう向きあうべきかについて考えます。

15:10-15:50

メッセージングのあたらしいかたち

IIJプロダクト本部 戦略的開発部 シニアエンジニア 櫻庭秀次
インターネット上の最も古いアプリケーションの一つである電子メールは、単なるメッセージの交換から、様々なデータ伝達のペイロードとして、また大小様々な規模での状況共有の基盤として、その使われ方が変化してきました。その一方で、メッセージ交換を実現している環境は、未だ古いままでそれほど大きく変化していません。本セッションでは、メッセージングを実現する新しい環境や使い方など、IIJが考えるメッセージングの今後の方向性についてご紹介します。

16:00-16:40

HTTP/2.0で変わるWebの世界

IIJプロダクト本部 戦略的開発部 大津繁樹
Google/Twitter/Facebookのサービスで利用されているSPDYは、Web表示の高速化を実現するプロトコルです。このSPDYをベースとしたHTTP/2.0の標準化作業が、2014年春の仕様化完了を目指し、現在急ピッチで進められています。十数年ぶりに大幅に仕様改定されるHTTP/2.0がどのような技術なのか、そしてHTTP/2.0によって今後Webサービスがどうなるのか、HTTP/2.0で変わるWebの世界について解説します。

16:50-17:30

甲子園ライブ配信

IIJプロダクト本部 プロダクト開発部 アプリケーションサービス課 唐沢智之
暑い夏のさなかに繰り広げられた甲子園での熱戦を、今年もIIJが連日インターネットライブ中継しました。毎年視聴者数が増え続けるこのビッグイベントで、配信帯域はついに80Gbpsにも達しています。本セッションではそんな広帯域動画配信の裏側をお話しします。

11/22(金) IIJ GIO Service & Operation

13:30-14:10

IIJ GIOを支える統合運用監視基盤

IIJサービスオペレーション本部 サービスサポート部 M&Oサービス開発課 福原 亮
お客様のシステムはIIJ GIOをはじめとする様々なサービスで構成されており、これらを統合的に監視運用する仕組みについてご紹介します。また、IIJ GIO基盤の監視運用、そしてIIJ GIO基盤を利用したお客様システムの監視運用の両立をいかにして実現しているかを解説します。

※Tweet中継無し・資料公開無し
14:15-14:55

IIJ GIOサービス基盤におけるMicrosoftテクノロジー活用の現場

IIJプラットフォーム本部 プラットフォームサービス部 副部長 木村真理
IIJプラットフォーム本部 プラットフォームサービス部 サーバ技術1課 山縣 庸
本セッションでは、IIJ GIOサービス基盤におけるMicrosoftテクノロジーの活用方法についてお話しします。大規模Hyper-Vクラスタの運用方法、サービス提供に必要なリソース制御の仕組み、旧基盤から新基盤への移行ノウハウなど、具体的な事例を交えながらご紹介します。

15:10-15:50

Cascading/Lingual Hadoop上で業務データを扱う

IIJソリューション本部 アプリケーションソリューション部 アプリケーションソリューション2課 宮川 健
Hadoopを基盤とするアプリケーション実装方法として、生のHadoop APIを利用する方法と、Hive/PigといったSQLライクなクエリを利用する方法とがあります。前者は煩雑すぎで、後者は本格的なアプリケーション構築には力不足です。Cascadingは、Hadoopアプリケーションを高水準なデータフローモデルを元に実装するためのフレームワークであり、実用的なアプリケーションをHadoop上に実装するための有力な選択肢です。日本語の情報がほとんどない中、われわれは実際に利用して成果をあげています。本セッションでは、その事例をご紹介します。

※資料公開無し
16:00-16:40

インターネット最前線のゲームインフラを支えるパブリッククラウド

IIJマーケティング本部 GIOビジネス推進部 技術課 猪谷忠司
IIJプロダクト本部 プロダクト開発部 アプリケーションサービス課 樋村隆弘
IIJ GIOでは、ソーシャルアプリをはじめ多くの大規模Webサービスが稼働しており、安定運用や迅速な拡張のためのノウハウを蓄積してきました。本セッションでは、Webサービス基盤におけるのインフラ運用について、またスモールスタートから大規模基盤へとどのように拡張していくかなどのTIPSを、ゲームインフラの事例をもとに解説します。

16:50-17:30

データセンターは安全!?クラウドで災害対策

IIJマーケティング本部 GIOビジネス推進部 技術課 シニアGIOコンサルタント 江藤 裕
災害対策としてクラウドを活用したいというニーズが高まっています。本セッションでは、災害対策において重要なポイントとなる、遠隔地へのデータのバックアップ手法及びリカバリ手法について、事例や検証結果を詳細に解説します。あわせて、IIJ GIOを利用した災害対策ソリューションをご紹介します。