2015.03.17追記

2015年4月1日より、IIJmio音声通話対応SIM(みおふぉん)の通話料金が50%割引になる「みおふぉんダイアル」を提供いたします。

みおふぉんダイアルは、下記の楽天でんわと同じ「中継電話」という仕組みを使っているため、音質は通常の携帯電話と変わりません。また、090/080/070番号で利用できます。

通話料も節約したい

先日申し込みを開始したIIJmioの音声通話対応SIM「みおふぉん」、そろそろ皆さんのお手元にSIMカードが届いている頃でしょうか?みおふぉんについての反響を見ていても、やはり「音声通話」は残しておきたいという需要が根強いのだな、と改めて感じている次第です。

ところで、「音声通話」には時間単位で通話料がかかってしまいます。みおふぉんには通話料の割引サービスがありませんが、できれば通話料も安く上げたい!と思いますよね。そこで今回は、各種の「通話料が安くなるアプリ・サービス」について、IIJmioと組み合わせて使えるのかどうかを、技術的な背景も含めてご紹介いたします。

この記事で取り上げているのは、スマートフォンのアプリと、一般の電話(携帯電話・固定電話など)との間で、電話番号を使って通話するタイプのサービスです。アプリ同士の通話(LINE無料通話など)は別のしくみを利用しています。

各サービスとIIJmio各種SIMとの組み合わせ

「通話料が安くなるアプリ」は数多くありますが、今回はその中で3つのアプリを取り上げます。詳しくはこの後紹介しますが、この3つのアプリは通話を行うための仕組みがそれぞれ異なり、比較すると大変興味深いのです。

  • 050 plus NTTコミュニケーションズ株式会社
  • 楽天でんわ フュージョン・コミュニケーションズ株式会社(楽天グループ)
  • LINE電話 LINE株式会社

※その他の通話アプリについては動作確認済みのアプリケーションを教えてください(よくあるお問い合わせ)もご覧下さい。

通話料金が安くなるアプリ・サービス
通話料が安くなるアプリ・サービス

表をご覧頂ければ一目瞭然ですが、音声通話対応SIM(みおふぉん)をご利用であれば、例に挙げた三つのサービスはいずれも利用できます。ですが、データ通信専用SIM・SMS対応SIMをお使いの場合は、利用できないサービスがあるので注意が必要になります。

※「LINE無料通話」(アプリ間の通話サービス)は、データ通信専用SIM・SMS対応SIMでも発着信可能です。

それぞれのアプリの通話の仕組み

それでは、アプリ・サービスごとに、通話が行われる仕組みを紹介しましょう。

  • 図左側がIIJmio 音声通話対応SIM(みおふぉん)利用者です。右側は通話相手です。
  • 通話相手は一般的な携帯電話や固定電話を想定しています。アプリ同士の通話は今回の説明対象外としています。
  • 携帯電話網には「音声通話」と「パケット通信」があります。以下の図では赤線で「音声通話」、緑線で「パケット通信」を示しています。
  • 赤線・緑線の矢印は、電話をかけた方向を示しています。
  • 携帯電話の090/080/070番号は、省略して「090番号」と表記します。

050 plus

050 plusのしくみ
050 plusのしくみ

050 plusは「IP電話」と呼ばれるサービスの中でも、比較的ベーシックな仕組みを利用しています。050 plus利用者のスマホと、050 plusの設備の間はパケット通信でやりとりされており、携帯電話網の音声通話の機能は利用されていません。050 plusの設備が通話相手の携帯電話事業者の音声網との相互接続を行います。このため、IIJmioのデータ通信専用SIM・SMS対応SIMのように、音声通話機能がないSIMでも利用する事ができます

この種のIP電話では、携帯電話(SIMカード)の090番号とは別に、050で始まるIP電話専用の番号がサービス提供者から割り当てられます。通話相手の電話にはこの050番号が発信者の番号として表示されます。

通話相手が着信履歴からアプリ利用者にコールバックすると、この050番号に向けて発信されます。この折り返しの電話も050 plusの設備を一度経由して、アプリ利用者にはパケット通信を使って着信します。

楽天でんわ

楽天でんわのしくみ
楽天でんわのしくみ

楽天でんわはIP電話ではなく「中継電話」と呼ばれるサービスの一つです。専用のアプリは提供されていますが、実はこのアプリは電話をかける手助けをするだけで、通話自体はスマートフォンの通話機能を利用しています。パケット通信は利用していません。このため、通話機能の無いデータ通信専用SIM・SMS対応SIMでは利用できません。通話機能のあるみおふぉんであれば、利用可能です。

中継電話の場合、発信時は楽天でんわの設備を経由しますが、発信者の番号は携帯電話(SIMカード)の090番号がそのまま通知され、通話相手にも090番号で表示されます。

通話相手がコールバックした場合は、楽天でんわの設備を経由せず、通常の携帯電話の仕組みを使ってそのまま電話が繋がります。このため、折り返しの通話料金は、通話相手の携帯電話会社の料金がそのまま適用されることになります。

LINE電話

LINE電話のしくみ
LINE電話のしくみ

LINE電話は独特の通信方式を利用しています。アプリから発信するときは、050 plusと同じようにパケット通信でLINE電話の設備と繋がり、LINE電話の設備から通話相手の携帯電話事業者の音声網と相互接続を行います。

しかし、LINE電話では050 plusのように、IP電話独自の番号が割り当てられるのではなく、090番号が通知されます。通話相手の携帯電話には090番号から電話がかかってきたように表示されるのです。1

では、通話相手が着信履歴からコールバックした場合どうなるかというと、LINE電話の設備を経由せず、通常の携帯電話の仕組みを使って電話が繋がります。LINE電話は「発信のみ」を提供していて、着信については関知していないのです。

IIJmioとLINE電話の組み合わせ (コールバックに注意)

このような仕組みのため、LINE電話とIIJmioの各種SIMを組み合わせる場合には、以下のような点に気に留めておく必要があります。

IIJmioとLINE電話の組み合わせ
IIJmioとLINE電話の組み合わせ

LINEに登録された電話番号
LINEに登録された電話番号

先ほど書いた通り、LINE電話では折り返しの通話は通常の携帯電話の仕組みを使って着信します。このため、IIJmioの音声通話対応SIM(みおふぉん)を利用している場合、着信履歴からコールバックすれば電話が繋がりますが、SMS対応SIM(音声通話不可能)を利用している場合、着信履歴にコールバックしても電話が繋がりません。「おかけになった電話は、データ通信専用となっており、音声による利用はできません」とアナウンスが流れます。

SMS対応SIMであっても、090番号自体は他の電話番号と見た目は変らないため、電話を受けた側からすると「確かにこの番号から電話がかかってきたのに?」と不思議な状態になってしまいます。SMS対応SIMからLINE電話で発信するときは「この番号に折り返しても電話が繋がらない」と言うことを相手にきちんと伝えておいた方が良いでしょう。

また、IIJmioのデータ通信専用SIMではSMSが使えないため、通常の手段ではLINEのアカウントを登録できません。ですが、今まで使っていたLINEアカウントを継続利用したり、SMSが受信できる他の携帯電話(ガラケーなど)と組み合わせたりすることで、データ通信専用SIMでもLINEを利用する事は可能です。このような組み合わせでLINE電話で発信すると、着信者には「SMS認証に利用した電話番号」が発信者番号として通知されるようです。つまり、着信履歴からコールバックすると、LINE電話を発信したのと別の携帯電話に着信する可能性があります。

LINE電話で通知されるのが「SMS認証に利用した電話番号」であるという点は、他のケースでも注意が必要です。スマートフォンに取り付けているSIMカードを差し替えても、SMS認証をやり直さない限りLINEアカウントに登録されている電話番号が変更されないためです。音声通話対応SIMカードを使っている場合でも、LINEアカウントに登録されてる電話番号がSIMカードと別の電話番号だった場合、コールバックされた電話が予想とは違う携帯電話に着信してしまう可能性があります。LINE電話利用の際には、LINEアカウントに登録されている電話番号を確認しておくことをお薦めします。

おことわり

  • 本記事で取り上るサービスは、各社が独自に提供するものです。IIJとの提携関係に基づき提供されるものではありません。
  • 各サービス利用時にどのような料金体系が適用されるかは、各社のサービス仕様によります。サービスご利用前に各社の仕様をご確認下さい。
  • 本記事で紹介しているサービスの仕組みは、記事執筆時点で得られた情報を元に筆者が推測したものです。各社から情報の開示を受けたものではありません。
  1. 通話相手の携帯電話がdocomoの場合、発信者の番号は表示されません。 []

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