7月4日のプレスリリースでご案内の通り、本日7月18日よりIIJmioにてeSIMを利用したモバイル通信サービス(ベータ版)を開始いたします。

本サービスは日本初のMVNOによるeSIMサービスであり、また、世界的にもeSIMの利用が十分に進んでいないことから、eSIM自体や通信機器に様々な不具合がある可能性があります。また、IIJmioのサービスも「ベータ版」としての提供であり、サービス仕様にいくつか制限があります。

この記事では、すでに分かっている不具合・制限についてご紹介いたします。いくつかの項目についてはIIJ側でも完全に確認が取れていない事項もありますので、ご了承下さい。

お断り

  • サービス案内動作確認端末一覧 (eSIM)もご覧下さい。
  • 本ページに記載の情報は、記事公開時点(2019.07.18)時点の情報です。
  • その後判明した事項について追記する場合は、日付を入れて更新します。
  • すべての事項についてその後の経過を反映できない場合があります。
  • 各製品の情報については、メーカーの案内なども併せて参照して下さい。
  • ここに書かれている以外の不具合が発生する可能性もあります。

※以下、スマホ本体に搭載されるeSIMを保存するための部品を「eSIMチップ」と表記します。またeSIMの本体(SIMカード相当の情報)を「eSIM」または「eUICCプロファイル」と表記します。

重要事項

ASUS TransBook Mini T103HAF-LTE, T103HAF-GR079LTEについて

上記機種は本体にeSIMチップが搭載されていますが、当該eSIMチップではIIJmioのeUICCプロファイルを正常に読み込むことができません。読込みを行った場合ソフトウェアが破損し、メーカーによる本体修理が必要となる場合があります。上記機種ではメーカーより対策ソフトウェアが提供されるまでIIJmioのeSIMのご利用はお控え下さい。(本件はサービス契約前のご案内にも掲載しています)

IIJmio モバイルサービス eSIMプラン(ベータ版)仕様上の制限

QRコードの表示について

IIJmio モバイルサービス eSIMプランのお申し込みはWebから行います。お申し込み完了後、eUICCプロファイルダウンロード用のQRコードが画面に表示されます。スマホでeSIMをご利用予定の場合、ご利用予定のスマホではなく、ほかのPCなどでご契約作業を行うことをおすすめします

QRコードの再読込について

eUICCプロファイルダウンロード用のQRコードは、現在のところ一度だけ利用可能で、再ダウンロードは行えません。eSIMを再ダウンロードする際にはQRコードの再発行が必要になり、再発行手数料(2000円)が必要になります。端末からeUICCプロファイルを削除する際にはご注意下さい。

一つのeSIMの複数の端末でのご利用について

前項の通り、ダウンロード用のQRコードは一度だけ利用可能です。一度eUICCプロファイルを端末にダウンロードした後、他の端末でダウンロードするためにはQRコードの再発行が必要で、その際に再発行手数料(2000円)が必要になります。また、QRコードを再発行すると、以前にダウンロードしたeUICCプロファイルは無効になります。この端末で再度eSIMを利用するためには、無効になったeUICCプロファイルを削除し、新しいeUICCプロファイルをダウンロードする必要があります。この際にも再発行手数料(2000円)が必要になります

eSIMの通信速度の切り替えについて (みおぽんの利用)

(7/18 22:25追記)IIJmioのeSIMでもクーポンのON/OFFによって通信速度を切り替え(制限無し・低速)を行うことができます。(クーポンについて)クーポンのON/OFF切り替えを行うためのスマホアプリ「みおぽん」でも切り替えは可能ですが、新規に契約したSIM(eSIM)がみおぽんの画面に登場するまでに、数時間~1日程度時間がかかる場合があります。お急ぎの場合はIIJmio Webのクーポン切り替え画面をご利用下さい。(みおぽんへの登場が遅れるのは通常のSIMと同様の挙動です)

iOS (iPhone・iPad)でのご利用について

SIMロック解除必須

IIJmioのeSIMは、IIJフルMVNO基盤により管理されています。従来のタイプD・タイプAのSIMと異なり、IIJ独自のSIMという扱いになります。このため、docomo・au・SoftBankのSIMロックがかかったiPhoneでは、必ずSIMロック解除を行う必要があります。Appleストアで販売されているSIMロックフリーのiPhoneの場合はそのまま利用可能です。

APN設定

IIJmioのeSIMには、利用者による設定不要でデータ通信が可能になる「APN自動選択機能」があります。この機能が正しく動作しない場合は手動でAPNを設定して下さい。

IIJmioのeSIMのAPNを設定する場合は、iOSの設定アプリからAPN設定画面を開くことができます。(APN構成プロファイルを使わずに設定することが可能です)

(7/18 12:40追記)手動設定する場合のAPNは次のものをご利用下さい。設定例でもご案内しています。

  • APN: iijmio.jp
  • ユーザー名: mio@iij
  • パスワード: iij

テザリング(インターネット共有)について

IIJmioのeSIMでもインターネット共有は利用可能です。iPhoneでインターネット共有を利用する場合、APN自動選択機能ではなく手動でAPNの設定が必要です。モバイルデータ通信APN・インターネット共有APNの両方を設定下さい。

(7/18 12:40追記)テザリング用APNは、モバイルデータ通信用APNと同じものです。

  • APN: iijmio.jp
  • ユーザー名: mio@iij
  • パスワード: iij

キャリアのSIMとIIJmioのeSIMの組み合わせについて

iPhoneのSIMカードスロットに従来型のSIMカードを取り付け、eSIMではIIJmioを利用することも可能です。

キャリアのSIMとIIJmioのeSIMを組み合わせる場合、APN構成プロファイルは利用せず、IIJmioのeSIMのAPNを手動で設定して下さい。

IIJでは代表的なSIMカードとの組み合わせについて動作を確認していますが、すべてのSIMカードとの組み合わせについては確認できていません。組み合わせによっては期待の動作をしない可能性があります。

他MVNOのSIMとIIJmioのeSIMの組み合わせについて

iPhoneのSIMカードスロットに他MVNOのSIMカードを取り付け、eSIMでIIJmioのSIMカードを利用する場合、以下のような設定でご利用いただける可能性があります。(この組み合わせについては十分なテストができていません)

1. 他社MVNOのAPN構成プロファイルをインストールし、IIJmioのeSIMはAPN自動選択機能を利用する。

2. 他社MVNOのAPN構成プロファイルをインストールし、IIJmioのeSIMはAPN手動設定を行う。

「データ通信機能を起動できませんでした。PDP認証に失敗しました」と表示される

APNを手動設定しても上記メッセージが表示され、データ通信ができない場合、iPhoneに保存されているeUICCプロファイルをすべて削除し、改めてIIJmioのeUICCプロファイルをダウンロードすると通信可能になったとの事例があります。eUICCの再ダウンロードにはQRコードの再発行が必要になり、再発行手数料(2000円)が必要になります

主回線、副回線を切り替える操作を繰り返すと接続不可

短時間に主回線、副回線を切り替える動作を行うと、一時的に通信が不可能になる事例がありました。この場合しばらく時間を空けてiPhoneを再起動すると復旧したとの事例があります。

iPadでの利用について

iPadでは、従来型SIMカード・eSIMを通して複数のAPNを同時に利用できない模様です。iPadで従来型SIMカードとeSIMの同時利用はできません。

iPadOSについて

パブリックベータ版であるiPadOSでの動作確認は未実施です。

IPv6の利用について

iOS 12において、IPv6が利用できないケースを確認しています。詳細は調査中です。

Windows PCでの利用について

Windowsのバージョン

IIJmioのeSIMをWindowsで利用する場合、Windowsバージョン 1903 (OSビルド 18362.175)以降の利用をお勧めします。今後の動作確認は同バージョン以降で行う予定です。

モバイルホットスポット(テザリング)の利用

Windows バージョン 1809以前ではeSIMを用いたモバイルホットスポット(テザリング)が利用できないことを確認しています。

WindowsでのAPN自動選択について

Windows バージョン 1809以前ではインストールされているKB(Knowledge Base)の状態によってAPN自動選択が働かないことがあります。その場合は手動でAPNを設定して下さい。

Androidでの利用について

IIJmioのeSIMはAndroidでも利用可能ですが、以下の点についてご注意下さい。

日本版 Google Pixel 3/ 3aではご利用いただけません

日本向けに出荷されているGoogle Pixel 3 / 3XL / 3a / 3a XLは、eSIMチップを搭載していません。海外向け製品にはeSIM搭載モデルもあるため、「Pixel 3/3aではeSIM利用可能」としている記事もありますのでご注意下さい。

Planet Computers Gemini PDAについて

Gemini PDAの後期モデルはeSIMチップを搭載しています。また、eSIM対応ソフトウェア(LPA)として、Planet Computersが独自に開発したアプリが搭載されています。(Android標準とは画面が異なります)

IIJmioのeSIMをご利用になる場合はOSを最新バージョンにアップデートする必要があります。一方、OSを最新にアップデートするとdocomo回線で通信が不安定になるという情報もあります。アップデートの際は慎重にご判断下さい。

※現時点では、Gemini PDAはIIJmioの動作確認端末一覧には掲載していません。

(7/18 21:00追記) Gemini PDAでIIJmioのeSIMを利用する場合、Planet Computersが独自に開発したeSIM管理アプリ”eSIM Wallet”を利用します。QRコードを読み込む前に、eSIM Walletの設定画面を開き”Bypass TLS authentication”オプションを有効にして下さい。

eSIM Walletの設定変更箇所
eSIM Walletの設定変更箇所

関連情報

本件に関連する技術的な情報は、先日開催したIIJmio meeting 24でもご紹介しています。