講演資料が公開されました
IIJのホームページで発表の資料をご覧頂けます。また、発表当日のTwitterの模様をtogetterでまとめています。こちらも合わせてご覧下さい。
IIJでは毎年この時期に、「IIJ Technical WEEK」と題してIIJのエンジニアが日頃の研究や実践を紹介するイベントを開催しています。企業のイベントというと、自社の新サービスや事例の紹介という印象がありますが、この「IIJ Technical WEEK」はちょっと毛色が違います。話をしているのはマーケティングの担当者ではなく、現場のエンジニア。話している内容にも商売っ気はなく、「こんな事やってるんだ。すごいだろー」という方向性。どっちかというと、IT系勉強会や文化祭のノリに近いかもしれません。
このイベント、明日から3日間連続で開催されます。参加費は無料なのですが、残念ながら事前申し込み制でもう締め切っています。それでなくても平日の日中は参加しにくい方もいらっしゃるかと思います。ごめんなさい。ということで、明日から3日間、雰囲気だけでもお伝えできるように、私が会場の模様をTwitterでつぶやこうと思います。
Twitterハッシュタグ: #iij_tw2012
会場からのつぶやきは@IIJ_doumae (このblogの執筆者・堂前)が行います。
また、全日程終了後には、発表内容のまとめと当日の資料をWebで公開いたします。その際は改めてこのblogやTwitterでも告知しますので、しばらくの間お待ち下さい。
IIJ Technical WEEK 2012 プログラム
イベントの詳細はこちらをご覧下さい: IIJ Technical WEEK 2012
1日目 11/14(水)Cloud Computing
13:30-13:40 |
ご挨拶株式会社IIJイノベーションインスティテュート 代表取締役社長 浅羽登志也 |
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13:40-14:20 |
Stratosphereが提供するSDN/OpenFlow技術の現在と未来株式会社ストラトスフィア 取締役副社長 石黒邦宏 Stratosphereは、Edge Overlayと呼ばれるSDN/OpenFlow技術の一形態を中核に据えた、先進的な仮想ネットワーク構築手法を提供しています。本セッションでは、SDN技術についてその基本的な概念をご紹介すると共に、ますます広がりを見せるSDNの新たな適用領域についても解説します。また、Stratosphere SDN Platformの製品情報も、併せてご紹介します。 |
14:25-15:05 |
IIJのコンテナデータセンターの運用実績と新規研究開発IIJデータセンターサービス部事業企画課 主任 橋本明大 外気冷却方式を用いたコンテナデータセンター技術を採用した松江DCPは開所から約1年半が経過しました。IIJではデータセンターの更なるエネルギー効率向上(省エネ)に向けた研究開発を進めています。本講演では、実運用データより浮かび上がるデータセンターの課題と改善に向けた取り組みについてご紹介します。 |
15:15-15:55 |
クラウド基盤を支える要素技術IIJプラットフォームサービス部サーバ技術2課 シニアエンジニア 齊藤秀喜 研究開発用データセンターにおける、クラウド基盤を構成するための要素技術であるIaaS管理システムやSDN、オブジェクトストレージなどのご紹介と、次世代コンテナデータセンター管理のためのデータ収集の仕組みとその応用研究について解説します。 |
16:05-16:45 |
軽量Rubyで実現する柔軟なルータ -SEILへの軽量Rubyの組み込み-IIJアプリケーション開発部戦略的開発室 リードエンジニア 曽我部 崇 IIJでは「SEIL(ザイル)」と呼ばれるルータを自社開発し、お客様の様々なご要望に応えるべく改良を続けてきました。本セッションでは、ルータに大きな柔軟性をもたらす方法として、次期SEILファームウェアで対応予定のスクリプト機能についてご紹介します。SEILが対応するスクリプト言語には、開発効率の高さで人気のあるRubyの組み込み版にあたる軽量Ruby(mruby)を採用しました。本セッションでは、IIJの軽量Rubyへの取り組みについてもご紹介します。 |
16:50-17:30 |
Haskellで実装した高速WebサーバMighttpdについて株式会社IIJイノベーションインスティテュート技術研究所 主幹研究員 山本和彦 Mighttpdは、IIJが開発した高速なWebサーバです。純粋関数型言語Haskellで実装されています。この講演では、サーバの開発にHaskellを使うことの利点と高い性能を実現するさまざまな技術をご説明します。 |
2日目 11/15(木)Network
13:30-14:10 |
100ギガビットイーサネットについてIIJネットワークサービス部技術開発課 大内宗徳 IIJは2012年8月6日、商用IX「JPNAP東京」との100GbE接続を開始しました。100GbEは今後、国内での導入が急速に進むことが想定されます。本セッションではこの100GbEの基礎技術について解説し、IIJでの導入事例の紹介と運用上の問題の共有を行い、最後に100GbEの今後について解説します。 |
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14:15-14:55 |
フロー集約によるトラフィック計測株式会社IIJイノベーションインスティテュート技術研究所 所長 長 健二朗 ネットワーク運用にトラフィック監視は欠かせない技術です。しかし、膨大かつ多様なトラフィックの状態把握は容易ではありません。本セッションでは、トラフィックフローを集約してサマリー情報を作成する技術について解説し、現在開発中のフロー集約ツールを使って効果的なトラフィック把握が実現できることをご説明します。 |
15:10-15:50 |
SMFによる運用の効率化と今後の展望IIJアプリケーション開発部応用開発課 熊谷清孝 IIJが開発する集中管理フレームワーク「SMF」は、2003年の提供開始以来、様々な機能拡張を重ねてきました。最新のSMFサービス「SACM」では、テンプレートによるコンフィグ一括生成やスマートデバイス対応、RESTfulAPIなどを利用した外部サービスとの連携などを盛り込んでおり、これらの機能で実現されるネットワーク運用の新しい姿をご紹介します。更に、今後の展望として、現在実装中の新機能についてもご紹介します。 |
16:00-16:40 |
MVNOによるOCSの実装IIJネットワークサービス部モバイルサービス課 担当課長 佐々木太志 IIJはGx/Gyによるオンラインチャージングシステム(OCS)を今年2月より運用し、IIJmioブランドで個性的な接続サービスを提供開始するなど、MVNOとして着実に成長しています。本セッションでは、日本でもおそらく初めてとなるMVNOによるOCSの実装を、レイヤ2MVNOのネットワーク構成と共にご紹介します。 |
16:50-17:30 |
World IPv6 Launchを終えてIIJネットワークサービス部技術開発課 松崎吉伸 2012年6月6日にWorld IPv6 Launchとして、世界規模でIPv6導入を進めるイベントが開催されました。本セッションでは世界での状況やイベントを通じて得られた知見、各組織での対応を発表します。 |
3日目 11/16(金)Security & Application
13:30-14:10 |
セキュリティ動向 2012IIJセキュリティ情報統括室 室長 齋藤 衛 本セッションでは、電子証明書の信用の問題や、DNS Changerマルウェアへの対応など、2012年に発生した数々のセキュリティ事件の概要を示すと共に、その対応についてご紹介します。 |
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14:15-14:55 |
Anonymousの虚実IIJセキュリティ情報統括室 根岸征史 今年、日本政府や国内の複数サイトへの攻撃作戦OpJapanを実施したAnonymous。報道などでは「国際的ハッカー集団」などと表現されることもある彼らの活動は一体どういうものなのか。本セッションでは国内外の攻撃事例を分析することにより、その実像に迫ります。 |
15:10-15:50 |
リバースプロキシプロダクトの比較IIJ基盤プロダクト開発部配信技術課 渡辺道和 大規模なWebサイトではリバースプロキシを使用し、コンテンツの配信効率の向上を目指しています。本講演では、IIJホームページに掲載した「最新の技術動向」の「キャッシュエンジンの比較」の連載で紹介しきれなかった細かい内容などをご紹介します。 |
16:00-16:40 |
より多くのスクリーンに映像を届ける配信ベストプラクティスIIJ基盤プロダクト開発部配信技術課 シニアエンジニア 林 岳里 新しいデバイスが毎日のように登場し、フラグメンテーションが進む映像配信の世界。特定のフォーマットやプロトコルではカバーできない課題に直面しています。少ないリソースでより多くのスクリーンにコンテンツを届けるためにはどうすればいいのでしょうか?本セッションでは、「いまできる配信方法」をご紹介します。 |
16:50-17:30 |
クラウド・ストリーム・エンコーディングIIJプロダクト推進部企画業務課 シニアエンジニア 山本文治 Adaptive bitrateやMPEG-DASH、HEVCの登場などで「ワンソースマルチユース」のハードルが高くなってきています。標準化のための規格が次々と登場することで、逆に現場では混乱が起きる状況が生まれつつあります。この問題の背景を説明しつつ、この夏に完成したIIJ GIOを利用したクラウドトランスコードシステムの概要をご説明します。 |
※ 講演内容、講師は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。