iPhone 7・iPhone 7 PlusでもIIJmioのSIMが使えました

先日紹介したiOS 10の配信に続き、9/16に発売されたiPhone 7・iPhone 7 PlusとIIJmioのSIMでの動作確認を行いました。結果、特に問題なく利用できることが確認できました。

IIJmioはiPhone 7・iPhone 7 Plusでも利用できます。

IIJが入手した製品では、販売店での購入後にiOSのアップデートが通知されました。画面の指示通りアップデートを行うと、以下の表のようなバージョン・ビルド番号になります。この状態でIIJmioのSIMで動作確認を行っています。

※動作確認はSIMフリー版で行っていますが、docomo版でも同様に利用可能だと思われます。au版・SoftBank版は発売後半年間はSIMロックが解除できないためIIJmioでは利用できません。

機種 iPhone 7 iPhone 7 Plus
型番 A1779 A1785
種別 SIMフリー版
SIMカードタイプ nanoSIM nanoSIM
OS iOS 10.0.1 (14A403) iOS 10.0.1 (14A403)
キャリア設定 ドコモ 25.1 ドコモ 25.1
3Gでの通信
LTEでの通信
VoLTEでの通話
キャリア名の表示
アンテナピクトの表示 ※1 ※1
テザリング
プッシュ通知(APNs)
  • ※1: データ通信専用SIMを使用した場合、VoLTEを有効にするとLTEエリアでのみアンテナピクトが表示されます。3Gエリアに移動するとアンテナピクトが正しく表示されません。

APNの設定

iPhone 7・iPhone 7 Plusでは、設定画面からAPNの設定を行う事ができません。Wi-Fiなどでインターネットに接続してAPN構成プロファイルをインストールすることで、APNの設定を行う事ができます。

VoLTEでの通話について

VoLTEで通話できるのはLTEエリア内に限定されます。対応エリア外では自動的に3Gの音声通話に切り替わります。

iPhoneの種類

iPhoneは世界各国で発売されていますが、実は地域によって同じ「iPhone 7」でも異なるモデルの製品が販売されています。機種によってモデルの分け方は異なりますが、iPhone 7・iPhone 7 Plusでは次のような区分けになっていると言われています。

iPhoneの種類は、本体裏面に刻印されている「モデル番号」で確認することができます。(Appleによるモデル番号の説明)

iPhone モデル刻印
iPhone モデル刻印
iPhoneモデル番号
iPhoneモデル番号

iPhone 7・iPhone 7 Plusの大きな特徴として、JR東日本のSuicaに対応していることが発表されていますが、これは日本向けのモデルでのみ利用可能ということです。海外で発売されたモデルを日本に持込んでもSuicaは利用できませんので、注意が必要です。

技適マーク
技適マーク

また、海外で販売されたモデルを日本国内に持込んで利用することには、法律(電波法)上の問題が生じる可能性があります。いくつかの例外1がありますが、日本国内でスマートフォンを利用するためには、そのスマートフォンが利用する電波が日本の技術基準に適合することが求められています。また、技術基準に適合していることを示すマーク(技適マーク)を本体もしくは画面に表示することが義務づけられています。(参考:電波と法律 )日本国内で正規に販売されているスマートフォンであれば、もちろんこれらの義務をクリアしていますが、海外での販売を想定したモデルの場合、これらの対応が行われていない可能性があります。

実際、今までに発売されたiPhoneでも、日本向けのモデルは日本の技術基準に適合したことが表示されているものの、海外向けのモデルでは表示されていないという事がありました。このようなモデルを日本国内で利用すると、違法(刑事罰あり)になる可能性があります。海外でiPhoneを購入したり、並行輸入のモデルを購入する場合は十分ご注意ください。

なお、IIJでは日本国内で販売されたモデルを使って動作確認をしています。iPhone 7・iPhone 7 Plusについて、海外で販売されたモデルに技適マークが表示されるかどうかは確認していません。

おことわり

記事執筆時点の実験結果です

この記事でお知らせする内容に限らず、Apple社の製品はiOSのアップデートによって挙動が変わってしまうことが度々発生しています。また、あるiOSで実現していた動作が、想定通りの挙動なのか、想定外の挙動(バグ)なのか、明確ではありません。今回、記事執筆時点で入手できる最新のiOSを用いて実験を行いましたが、今後のiOSのアップデートでもこの挙動が維持されるかどうかは不明です。あくまで記事執筆時点での実験結果としてご覧下さい。

iPhone・iPadのSIMロックについて

SoftBank・auから発売されているiPhone・iPad

2015年5月以前に発売されたiPhone・iPadはSIMロックを解除することができないため、IIJmioのSIMでは利用できません。2015年5月以降に発売されたiPhone・iPadは一定の条件を満たすとSIMロックを解除することが可能ですが、動作確認は行っていません。

docomoから発売されているiPhone・iPad

IIJmioのSIMで利用できます。SIMロックを解除する必要はありません。

SIMフリー版iPhone・iPad

日本の「技術基準適合認定」マークが表示されるものは利用可能です。技術基準適合マークがないiPhone・iPadは、動作確認を行っていません。

iPadは3Gモデル(LTEモデル・4Gモデル)を利用しています

Wi-Fi専用モデルではSIMカードを利用した通信は行えません。

動作の改善について

各種iOS機器について通信機能の改善のご要望をいただくことがありますが、iOSはAppleが開発・提供するもので、IIJがその内容に関与することはできません。以前よりIIJからAppleに情報提供を続けていますが、該当の情報がiOSに反映されたかの回答はAppleより受け取っていません。


  1. 総務省が告知しています []

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