2枚のSIMで同時に待ち受けできるZenFone3

ZenFone 3 優先SIM設定
ZenFone 3 優先SIM設定

本日IIJmioで取り扱いを発表したスマートフォン、ASUS ZenFone 3は、2枚のSIMを同時に取り付けることができ、しかも日本国内でも「同時に待ち受けができます」。「同時に待ち受けができる」、というのは、片方のSIMでデータ通信を利用中に、もう片方のSIMで電話の着信を待ち受けることができる、というものです。但し、あくまで待ち受けであり、通話・通信は同時にできないので、片方のSIMで通話を開始するともう片方のSIMのデータ通信は停止します。

実は、今までに日本国内で販売されたスマートフォンでも、SIMカードを2枚同時に取り付けることができる機種はいくつかありました。IIJmioで取り扱ったものだと、ASUS ZenFone MaxHUAWEI P9liteなどが該当します。ですが、これらの機種は日本国内では二つのSIMを同時に待ち受け状態にすることはできず、いちいちどちらか切り替えて使う必要がありました。1というのも、これらの機種は3G・LTEと、日本では使われていないGSMという通信規格の組み合わせで同時待ち受けをするように作られているためです。日本国内ではGSMでの通信サービスはないので同時待ち受けはできませんが、日本以外でなら2枚のSIMカードの両方を待ち受け状態にすることはできました。


今回取り扱うことになったZenFone 3は、日本国内で利用可能な3G・LTEで同時待ち受けに対応したというのが、従来の機種との大きな違いとなっています。2

ZenFone 3 SIMトレー
ZenFone 3 SIMトレー

ちなみに、ZenFone 3のSIMスロットは写真のようになっています。二つのSIMスロットでサイズが異なり、片方がmicro SIM、もう片方がnano SIMとなります。さらに、microSDカードを取り付ける場合はnano SIM側のスロットは利用できません。利用するSIMを用意する際にはご注意ください。


ZenFone 3はIIJmioモバイルサービス タイプA(auの4G LTE対応SIM)でも利用できます。(VoLTEでの通話も可能)但し、タイプAのSIMは3Gでの通話・通信に対応していませんので、タイプAのSIMを3Gでの通話用として使うことはできません。

ZenFone 3はauのVoLTEには対応していますが、docomoのVoLTEには対応していません。タイプDのSIMで通話する場合、3Gでの通話となります。

なお、「2枚のSIMを両方待ち受け状態にできる」と言うことを、「DSDS(Dual-Sim Dual-Standby)」と呼ぶことがあります。3

Dual-Sim Single-Standby (DSSS) 2枚のSIMを取り付けられるが、片方のSIMだけが待ち受けにできる
Dual-Sim Dual-Standby (DSDS) 2枚のSIMを取り付けられ、両方のSIMが待ち受け状態にできる (通信・通話は片方のみ利用可能)
Dual-Sim Dual-Active (DSDA) 2枚のSIMを取り付けられ、両方のSIMで同時に通信ができる

DSDSの便利な使い方

さて、このDSDSですが、実は案外良い使い方が思いつきません。例えばアメリカでは国土が広いために携帯電話会社によってサービスエリアが異なっていることがあり、それをカバーするために複数の携帯電話会社のSIMを使い分けるという事が考えられます。また、ヨーロッパでは国をまたいだ移動が頻繁なので、複数の国の携帯電話会社のSIMを使い分けるという事もありそうです。ただ、日本ではあまりそういう利用シーンは想像できません。

と、いうことで少々苦しいのですが、以下のようなパターンを考えてみました。

二つの電話番号の使い分け

DSDSでは同時に二つのSIMで待ち受けができます。両方のSIMが通話対応であれば、それぞれの電話番号で待ち受けができると言うことです。これを使って、例えば会社用の電話番号と、個人用の電話番号を同時に1台のスマートフォンで待ち受けるのはいかがでしょうか。4会社用・個人用の2台の携帯電話・スマートフォンを持ち歩いていた方は、これで端末を一台にまとめることができます。電話をかけるときはどちらの電話番号(SIM)を使うかも選択できますので、こちらも心配ありません。

IIJでは法人のお客様向けの「格安SIM」も取り扱っています。

IIJmioタイプDと海外トラベルSIMの組み合わせ

先日提供を開始した、IIJmio海外トラベルSIM。「音声付き」を選べば海外でも音声通話ができるのですが、このときに割り当てられる電話番号はいつも使っているIIJmio(みおふぉん)とは別のものです。海外にいるときにいつもの電話番号に電話がかかってきたら…?という心配があります。5

そこで、DSDSの活用です。片方のSIMスロットには海外トラベルSIMを取り付け、海外でのデータ通信はこちらで行います。もう片方のSIMスロットには普段使っているみおふぉんのSIMを取り付けておけば、いつもの090/080/070番号で電話の発着信ができます。6これで、海外旅行中にいつもの電話番号に電話がかかってきても、安心です。


ということで、ZenFone 3で対応したDSDSについてご紹介いたしました。すべての人が必要とする機能というわけではありませんが、組み合わせによっては他にも便利な使い方があるかもしれません。新しいもの好きの皆さんは是非色々試しておもしろい使い方を探してみてください。

  1. 二つのSIMスロットが完全な対称ではなく、日本国内ではどちらか一方のSIMスロットしか利用できないという機種もあります。 []
  2. IIJmioでの取り扱いはありませんが、Motoloraブランドで販売されているMoto G4 Plusも日本国内でのDSDSに対応しているようです。 []
  3. 昔は、「同時待ち受け」や麻雀用語の「両面待ち(りゃんめんまち)」などと言っていたように思うのですが。最近急に「DSDS」という用語が使われるようになった印象があります。 []
  4. docomoフィーチャーフォンで使われているFOMA用SIMは3G端末専用のため、ZenFone 3では利用できません。 []
  5. みおふぉんの転送でんわを登録して海外トラベルSIMの電話番号に通話を転送する方法もあります。 []
  6. IIJmio タイプD/タイプAのSIMは、海外でデータ通信はできませんが、音声通話の発着信は可能です。 []

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