iOS 11はIIJmioでも利用できます

今週末のiPhone 8/8 Plusの発売を前に、旧機種への新しいiOSのアップデートが行われました。今回は、iPhone 5s以降、iPad Air以降がアップデート対象です。iOS 11からiPhone 5/5cがアップデート対象から外れましたので、ご注意ください。

iOS 11の新機能はAppleや各種ニュースで紹介されていますので、そちらをご覧ください。この記事ではiOS 11にアップデートした各機種でIIJmioのSIMカードが利用可能かどうかについてまとめています。以下の表にあるとおり、各機種とも従来どおりの動作のようですので、iOS 11のアップデートを行っていただいて構いません。

みおふぉんダイアルアプリについて

音声通話の際にご利用頂いているみおふぉんダイアルアプリVer2.0.6において、iOS 11で利用した際に次のような不具合が発生します。

  • 電話帳の並びが50音順になっていない

修正作業は完了し、現在アップデート版の公開待ちとなっています。

画面が乱れてはいますがダイヤル自体は正常に動作していますので、そのままご利用頂いても構いません。また、みおふぉんダイヤルアプリを使わずに、通常の電話アプリから、電話番号の先頭に"0037691"をつけてダイヤルしても各種割引きの対象になります。

iOS 11 動作確認情報

機種ごとに、IIJmioモバイルサービス タイプD・タイプAのSIMで利用できるか確認しています。タイプD・タイプAのカラムにが書かれている場合はそれぞれのSIMで利用可能です。併記しているのは適用される「キャリア設定」のバージョンです。

機種 型番 OS タイプD タイプA 備考
iPhone X (発売後に確認)
iPhone 8 (別記事にて)
iPhone 8 Plus (別記事にて)
iPhone 7 A1779 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone 7 Plus A1785 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone SE A1723 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone 6s A1688 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone 6s Plus A1687 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone 6 A1586 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone 6 Plus A1524 iOS 11.0 (15A372) ※1 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.1
iPhone 5s A1453 iOS 11.0 (15A372) ※3 ドコモ 29.0 ×
iPad (5th gen) A1823 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
10.5インチiPad Pro A1701 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
9.7インチiPad Pro A1674 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
12.9インチiPad Pro (2nd gen) A1671 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
12.9インチiPad Pro (1st gen) A1652 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
iPad mini 4 A1550 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
iPad mini 3 A1600 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
iPad Air 2 A1567 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※2 KDDI 29.0
iPad mini 2 A1490 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※5 Carrier 29.0
iPad Air A1475 iOS 11.0 (15A372) ※4 ドコモ 29.0 ※5 Carrier 29.0

凡例

  • : 利用可能
  • : 利用可能 (注意事項あり)
  • ×: 利用できない

補足情報

  • ※1: データ通信専用SIMを使用した場合、VoLTEを有効にするとLTEエリアでのみアンテナピクトが表示されます。3Gエリアに移動するとアンテナピクトが正しく表示されません。
  • ※2: 3Gでの通信はできません。LTEでのみ通信できます。テザリングは利用できません。
  • ※3: データ通信専用SIMを使用した場合、アンテナピクトが正しく表示されません。
  • ※4: APN構成プロファイルをインストールすると、テザリングが設定可能になります。
  • ※5: キャリア名の表示が「au」ではなく「KDDI」になります。また、データ通信の表示が「4G」ではなく「LTE」になります。3Gでの通信はできません。LTEでのみ通信できます。APN構成プロファイルをインストール後に、「設定」→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信のオプション」→「APN設定」→「インターネット共有」にAPNを設定するとテザリングが利用できます。

docomo, au, SoftBankから販売されたiPhone・iPadのご利用について

IIJmioモバイルサービス タイプD IIJmioモバイルサービス タイプA
docomo販売 SIMロックを解除することなくご利用頂けます SIMロックの解除が必要です
au販売 SIMロックの解除が必要です SIMロックの解除が必要です
SoftBank販売 SIMロックの解除が必要です SIMロックの解除が必要です
SIMフリー版 そのままご利用頂けます

※au, SoftBank販売のiPhone 6/6 Plus/5sはSIMロックを解除することができないため、IIJmioモバイルサービスではご利用頂けません。

iOSアップデート後、通信が安定しない場合に試していただきたいこと。

今までのiOSアップデートの際にも毎回、IIJの手元にあるiPhone・iPadでは正常に動作しているのに、ご利用者のお手元のiPhone・iPadで通信が安定しないというお問い合わせを何件か頂いています。具体的には「LTEで接続されず、3Gで接続されてしまう」「データ通信が行えない」「テザリングが有効にならない」などです。

同じ型番のiPhone・iPadであればIIJの手元にあるものと同じ動作をするはずなのに、どうして特定の端末でそのようなことになるのか、原因はわかっていません。ですが、経験的に以下のような操作を行うと症状が回復するようですので、通信が安定しない場合は是非お試しください。

※上から順番にお試しください。

APN構成プロファイルをインストールし直す

APN構成プロファイル
APN構成プロファイル

現在インストールされているIIJmio用のAPN構成プロファイルをいったん削除し、改めてインストールし直してください。これで症状が改善することがあります。

「設定」→「一般」→「プロファイル」→(構成プロファイルの選択)→「プロファイルの削除」でプロファイルの削除が行えます。

ネットワーク設定をリセット

APN構成プロファイルのインストールし直しでも改善しない場合は、iOSのネットワーク設定を消去します。この操作を行うと、Wi-Fiの設定やテザリング、VPNの設定がクリアされますのでご注意ください。(再設定のためにSSIDやWi-Fiのパスワードを確認しておいてください)

「設定」→「一般」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」でリセットが行えます。

すべてのコンテンツと設定を消去

設定のリセット
設定のリセット

どうしても症状が改善しない場合の対応方法です。

この操作を行うと、iPhone・iPadに保存されている写真やメールなどすべてのデータが削除されます。かならず事前にiTunesやiCloudにバックアップを取ってください。iPhone・iPadの設定がすべてクリアされますので、設定消去後は再度APN構成プロファイルのインストールが必要になります。

「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」でリセットが行えます。

「すべてのコンテンツと設定を消去」を行った後は、iTunes・iCloudのバックアップの復元をせずに、IIJmioのAPN構成プロファイルのインストールを行い、通信が正常に行えるかどうか確認してください。その状態でも通信が正常に行えない場合は、iPhone・iPad本体の問題の可能性があります。

「すべてのコンテンツと設定を消去」を行い、IIJmioのAPN構成プロファイルをインストールした状態で通信が正常に行えた場合は、iTunes・iCloudからバックアップを復元してください。この作業で症状が回復する可能性があります。もし、バックアップを復元すると再び通信に問題が発生するようであれば、バックアップの中に通信にトラブルを起こす原因が含まれている可能性があります。その場合は、「すべてのコンテンツと設定を消去」した状態から、バックアップを復元せずに改めてアプリのインストールなどを行ってご利用ください。(写真などは別途コピーし直してください)

Apple Watch Series 3について

iPhone 8/8 Plusと同時に、新しいApple Watchの発売も予定されています。Apple Watch Series 3については記事執筆時点で未発売で詳しい情報がありませんが、報道から以下のように推測しています

Apple Watch Series 3 GPSモデル
通信にWi-Fi、bluetoothを利用するモデル。利用には対応するiPhoneとの組み合わせが必要。(従来のApple Watchと同様のモデル)
Apple Watch Series 3 GPS+Cellularモデル
通信にLTE・Wi-Fi・bluetoothを利用するモデル。Apple Watch単独で通話・データ通信が可能 (利用登録にはiPhoneが必要)

GPSモデルについては従来同様の仕組みのため、IIJmioのSIMを取り付けたiPhoneと組み合わせての利用に支障はないものと思われます

今回新発売のGPS+Cellularモデルについては、Apple Watch本体内にSIMカード相当の機能(eSIM)が組み込まれており、単独で携帯電話網に接続できるのが特徴です。但し、この機能の利用には組み合わせるiPhoneと同じキャリア(docomo, au, SoftBankのいずれか)との追加契約が必要であることが発表されています。また、Apple Watch内のeSIMは従来のSIMと異なり差し替えることができないため、IIJmioのSIMカードを取り付けることができません。このため、GPS+Cellularモデルについては、IIJmioでの利用(IIJmioのSIMを取り付けたiPhoneとの組み合わせでの利用)ができない可能性が高いと考えています

GPS+Cellularモデルの動作確認については、SIMが差し替えられないことから、IIJではほぼ何もできない可能性があります。情報収集は続けたいと考えていますが、このような状況のため調査に進展がない可能性が高いと言うことをご承知ください。

また、いずれも実機で確認したわけではなく、報道と従来機種の動作からの推測でしかないという点にご注意ください。

eSIMについて

eSIMがどのようなものか、IIJのようなMVNOがeSIMを導入できる可能性があるかについては、筆者が先日ITmedia Mobileに寄稿した記事をご覧ください。

Apple Watchで利用されているeSIMがどのようなものかは発表されていませんが、携帯電話網を利用してApple Watch内のeSIMを何らかの形で書き換える必要があるのだと思われます。現時点では、キャリアからMVNOに対してeSIMの書き換え機能は提供されていないため、MVNOがApple Watch内のeSIMを書き換えることはできません。このため、MVNOではApple Watch GPS+CellularモデルのeSIMを使った通信機能が利用できないと考えています。

また、上記記事ではMVNOが「フルMVNO」になることで独自にeSIMを導入できる可能性について言及しています。しかし、Apple Watchで使われているeSIMがGSMAで規定された標準的なeSIMかどうかは不明で、独自方式のSIM書き換え技術である可能性もあります。その場合、Apple Watch内のeSIMを書き換えるためにはApple独自の方式への対応が必要となりますが、それが日本のMVNOに開放されるのかどうかはわかりません。「フルMVNOになればMVNOでもApple Watchに対応できる」訳ではありませんので、お間違えないようご注意ください。