全日程の会場の模様をtogetterでまとめて公開しました。発表資料も公開しています。

エンジニアの文化祭?IIJ Technical WEEK 2014

毎年この時期に開催しているイベント「IIJ Technical WEEK」、今年は2014年11月26日~11月28日の3日間で開催します。文化祭と書きましたが、ノリは技術系勉強会です。3日間にわたり、IIJのエンジニアが普段取り組んでいるテーマについて、講演を行います。

今年のテーマもバラエティに富んでいます。SDN・Haskell・DevOps・ビッグデータ・Security・Network・Mobile・コンテンツ配信・クラウド……「え、IIJてこんなことやってたの?」と思われるような話も混じっているかもしれません。

それに加えて、今回は私(堂前)も「番外編」としてお話をさせていただくことになりました。テーマは以前このblogでも取り上げた1993年のftp.iij.ad.jp(2014年7月10日掲載)と、DS-LiteでIPv4してみませんか?(2014年10月1日掲載)です。短い時間ですが、記事で書けなかった内容を盛り込めればと思ってます。

Twitterで中継します

こちらのイベントは事前申し込み制となっています。「申し込んでなかった!」という方、申し訳ありません。代りというわけではありませんが、当日は私(@IIJ_doumae)が会場の模様をTwitterのつぶやきで中継したいと思います。公式ハッシュタグ#iij_tw2014をつけて発言しますので、こちらをご覧ください。私だけでなく、ご参加者の皆様の発言も歓迎です。おっ、と思ったことがあれば是非Tweetしてください。

ハッシュタグ #iij_tw2014
発表資料 (当日朝公開)

発表資料は、各セッション開催日の朝に公開いたします。Tweetを見ながら発表資料も合わせてご覧ください。また、発表終了後には関連Tweetをtogetterでまとめてこのblogでご案内する予定です。

一部のセッションはTwitter中継はございません。1また、Tweetで講演内容のすべてを紹介できない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

飯田橋ランチマップ

IIJ Technical WEEK 2014は、今年7月に飯田橋に移転したIIJの本社内で開催します。以前IIJがあった神保町はB級グルメの町として知られており、IIJのスタッフは様々なランチを楽しんでいました。飯田橋に移転後は、土地勘のない中でもよりよいランチを求めるべく、社内SNSでランチスポット情報を交換しています。

そんな中から、より抜いたお店の情報をご紹介いたします。飯田橋にお越しの際にご利用ください。

アイコンクリックで詳細を表示します。(別画面で見る)


IIJ Technical WEEK 2014 プログラム

IIJ Technical WEEK 2014 ご案内

11/26(水)1日目

発表資料 当日の模様(togetter)

13:45-13:55 (10分)

ご挨拶

IIJ 常務執行役員 ネットワーク本部長 島上 純一

13:55-14:35 (40分)

SDNソフトウェアスイッチLagopus

ストラトスフィア 研究開発部 沖 勝
NTTにより2014年7月にオープンソースソフトウェアとして公開されたSDNソフトウェアスイッチLagopus(ラゴパス)は、OpenFlow仕様に準拠し、特別なスイッチングハードウェアの助けなしに、x86サーバクラスのPC上で動作し、高速なフロー処理を実現しています。設計・実装における問題点と解決策、利用技術にどのようなものがあるかをお話しします。

14:40-15:30 (50分)

マルチコア時代の最新並列並行技術 ~ Haskellから見える世界 ~

IIJ技術研究所 主幹研究員 山本 和彦
本格的にマルチコア時代が到来した今、プログラマにとって並列並行技術は大きな関心事です。プログラムを並列並行化する際には、昔からロックとOSスレッドが使われており、今なお主流であり続けています。この2つの技術は、ほとんどの並列並行プログラムを実現できるほど汎用的ですが、同時に低水準過ぎて間違いを起こしやすく、プログラマを苦しめています。本セッションでは、関数型言語Haskellが提供する最新で高水準で実践的な並列並行技術をご紹介します。

15:50-16:40 (50分)

IIJ社内におけるアジャイル開発、DevOpsへの取り組み

IIJプロダクト本部 基盤プロダクト開発部 応用開発課 弓山 彬
IIJのサービス開発の現場では、Gitdub Enterprise や Pivotal Tracker などを用いたアジャイル開発が徐々に浸透してきました。さらに、継続的インテグレーション、継続的デリバリーを実現するためのツールや手法も整理されつつあり、DevOps実現へ向けた動きも始まっています。
本セッションでは、新サービスの開発プロジェクトにおけるこれらの取り組みを、実際の事例を交えながらご紹介します。

16:50-17:30 (40分)

ビッグデータを活用した取り組み

IIJイノベーションインスティテュート 企画開発センター チーフアーキテクト 藤田 昭人
今や少し食傷気味なバズワードとなってしまった「ビッグデータ」ですが、政府機関からのオープンデータの公開等とあいまって、今日ではその応用についてより具体的な議論がされるようになってきています。昨年6月に「Wikipedia ランキング」を公開した「Project Gryfon」では、その後もサービスの拡充を図るために様々な取り組みを進めています。本セッションでは最新のビッグデータ解析の動向を踏まえ、取り組みの一端をご紹介します。

11/27(木)2日目

発表資料 当日の模様 (togetter)

12:45-13:15 (30分)

番外編: てくろぐ・セレクト「1993年のサーバの中身が見つかりました」

IIJプロダクト本部 プロダクト推進部 企画業務課 リードエンジニア 堂前 清隆
IIJの公式エンジニアブログ「てくろぐ」筆者によるショートセッション(その1)
1992年に設立されたIIJは、日本のインターネット黎明期からサービスを提供しています。設立直後よりIIJが提供している公開サーバ ftp.iij.ad.jp の、1993年時点のバックアップテープが発見されました。本セッションでは20年前のテープの復元の経緯と、その中から発見された懐かしいデータについてご紹介します。

13:45-14:55 (70分)

セキュリティ動向2014

IIJサービスオペレーション本部 セキュリティ情報統括室長 齋藤 衛
IIJサービスオペレーション本部 セキュリティ情報統括 シニアエンジニア 須賀 祐治
本セッションでは、世界的に発生した大規模DDoS攻撃、OpenSSLやbashなど広範囲に影響を与える脆弱性など、2014年に発生した数々のセキュリティ事件を紹介するとともに、その対応について示します。

15:05-15:45 (40分)

IIJ 100G バックボーン

IIJネットワーク本部 ネットワークサービス部 ネットワーク技術2課 課長代行 津辻 文亮
今期、100G導入をきっかけにIIJバックボーンが大きく変わろうとしています。ディザスタリカバリ(DR)をはじめとする様々な取り組みと併せて、バックボーンがどう変わろうとしているのかをお話しします。

16:05-16:45 (40分)

IIJmio meeting for IIJ Technical WEEK 2014

IIJネットワークサービス部 モバイルサービス課 担当課長 佐々木 太志
IIJでは、個人向けMVNOサービス「IIJmio」の利用者の方、およびMVNOや格安スマホに興味のある方を対象に、2013年10月からファンイベント「IIJmio meeting」を開催しています。本セッションでは、これまでに5回開催したIIJmio meetingのトークセッションの中から、Technical WEEKにふさわしいテーマを選んで発表し、IIJmio meetingの雰囲気を再現します。

16:50-17:40 (50分)

コンテンツ配信動向

IIJプロダクト本部 プロダクト推進部 企画業務課 シニアエンジニア 山本 文治
IIJ技術研究所 所長 長 健二朗
ストリーミング配信はかつてのプロプラエタリなプロトコルによるものから、国際標準を用いる方向にシフトしました。今後、家庭やモバイル端末に向けての大規模な配信や4Kといった超高精細の動画配信においては、MPEG-DASHやH.265といった規格が広く使われるようになります。前半では、これら規格の潮流や実際の現場での取り扱いについて説明します。後半では、トラフィックの観点からHTTPストリーミングの挙動を解説し、実際の大規模ビデオ配信のトラフィックの様子をご紹介します。

11/28(金)3日目

発表資料 当日の模様(togetter)

12:45-13:15 (30分)

番外編:てくろぐ・セレクト「自宅でもIIJをつかってみませんか?」

IIJプロダクト本部 プロダクト推進部 企画業務課 リードエンジニア 堂前 清隆
IIJの公式エンジニアブログ「てくろぐ」筆者によるショートセッション(その2)
法人向けサービスが豊富なIIJですが、自宅で利用できる個人向けサービスにも「IIJらしい」サービスがそろっています。本セッションでは個人向けサービスの中から、今年10月1日から開始した新しい接続方式「Dual-Stack Lite (DS-Lite)」を使ってみた様子をご紹介します。

13:45-14:25 (40分)

コンテナ型データセンターにおけるユーザインタフェースの紹介

IIJ技術研究所 研究員 新居 英明
技術研究所ではコンテナ型データセンターの研究開発をおこなっています。データセンター自体の研究に伴い、日々発生する多数のデータをどのように扱うかということも課題となっています。今回はその課題の中から、人にわかりやすく見せるためのインタフェースとして、通常のモニターディスプレイでは無く、実際のコンテナに表示機器等を取り付けたユーザインターフェースの例をご紹介します。

14:30-15:20 (50分)

エンジニアの皆さん、パブリッククラウドだけで満足ですか?~ハイブリッドクラウドで実現する新しいインフラのかたち~

IIJプロダクト本部 アプリケーション開発部 サービス開発課 リードエンジニア 曽我部 崇
昨今クラウドサービスが急速に広まり、ビジネス展開に要する時間は大幅に短縮されましたが、セキュリティやコストを考慮すると今後は必要に応じてクラウドを効果的に使い分ける必要性が高くなります。OpenStackやOpen Compute Projectなどの成果により、プライベートクラウドに必要なソフトウェアやハードウェアは一般ユーザでも容易に入手可能となりました。ただし、これらは部品に過ぎず、稼働させるには一定の知識が要求されます。現在、私の所属するチームではプライベート環境でも簡単・安価かつ安定したIaaSを提供できるシステムの開発を進めています。本発表では、開発中のシステムの概要及び今後の展望をご紹介します。

15:40-16:30 (50分)

クラウド基盤上の仮想リソース管理手法

IIJプラットフォーム本部 システム基盤技術部 ネットワーク技術課 シニアエンジニア 齊藤 秀喜
本セッションではシステム管理者を対象に、クラウドの普及によって寿命が短く変化の多い仮想リソース上への移行が進んだ現代のシステムを効率的に管理するための手法や必要となる技術について、OSSのクラウド管理基盤であるOpenStackとクラウド時代に対応した構成管理ソフトウェアであるAnsibleとの組み合わせを例に解説します。

16:40-17:30 (50分)

Dockerの概要とIIJでの利用例

IIJプラットフォーム本部 アプリケーションプラットフォームサービス部 分散システム技術課 兼 技術企画室 シニアエンジニア 前橋 孝広
Dockerは、Linuxコンテナを管理するDocker Engineと、Dockerのアプリケーションを共有するWebサービスであるDocker Hubからなるプラットフォームです。ハイパーバイザー型仮想マシンと比べて、軽量で高速に起動する独立したLinux実行環境を提供します。本セッションでは、Dockerの基礎や仕組みについて説明した後、IIJ内部で開発環境やテスト自動化などでの利用例についてご説明をします。


  1. 私自身が発表するセッションは、Tweetできませんので。 []

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