てくろぐ担当の堂前です。先日、同僚が大阪で開催されたMetroStyleDeveloperという勉強会で発表致しました。そこで、今回のてくろぐはその時の模様を発表者の川井にレポートしてもらうことにしました。以下、執筆は弊社アプリケーションサービス部の川井です。

Metro style appとは?

去る1/21にMetroStyleDeveloper #01という有志主催のイベントが開催されました。1

いま主力のWindowsはWindows 7ですが、その次のバージョンとして開発されているWindows 8では新しいUIが採用されるということです。「その新しいUIって一体どんなもんじゃ?」という疑問を、実際に何かを作って試してみることで解決しようという趣旨の勉強会です。

Metro style
Metro style

ひょっとするとXBoxやWindows Phoneを使ったことのあるかたであれば、Metro styleと言われてピンと来るかもしれません。Metro styleがどんなものかについては、言葉で説明するよりも見たほうが早いと思います。また、生い立ちについての説明は、Microsoftのかたが解説されている動画が分かりやすいです。

イベント開催の時点では、MicrosoftよりWindows 8 Developer Previewが配布されており、無償ダウンロード可能でした。これは、開発中のWindows 8本体に加え、アプリケーションを開発するためのVisual Studio一式が含まれています。ダウンロードしたインストーラーを起動すると、これらをまとめてインストールしてくれるので、お試しで何かを作るのには大変便利です。他の開発者の皆さんも、これを使って挑戦していました。インストールを行う為にはパソコンのHDDに空き領域が必要になりますが、私はHDDを新しいものに変更してインストールしています。

作ってみた

Metro style appの開発は、これまでのWindowsアプリとは全く異なります。UIはXAMLと呼ばれるマークアップ言語で定義し、それに C#, C++, Visual BasicやJavaScriptといったプログラミング言語でロジックを定義するというスタイルになっています。

せっかくなので、私も何か作ってみることにしました。何を作ろうかと、インストールされたWindows 8をざっと見てみると…メーラが入ってない。2これは困った。3なら作ってみるしかない。ということで、IMAPクライアントの原型までを作ってイベントで発表できればいいなと考えながら、作り始めました。

発表で紹介したプログラム本体とプレゼン資料は以下のところで公開しています。

実際に作ってみると、やはりそれなりにWindows 8の未完成な部分にぶつかりますが、なんとか適当に回避しながら作れば、雰囲気を味わうことはできます。このあたりの詳細は、プレゼン資料でご覧下さい。

Metro styleでのアプリ開発、率直に言って「結構、いや、かなりいいんじゃないか?」という印象です。

執筆時点ではWindows 8 Develper Previewがダウンロード可能ですが、次は2/29にWindows 8 Consumer Previewになるというのが巷の噂です。新しいOSには賛否あるようですが、なんにせよWindows 8は楽しみですね。


  1. IIJからは、会場(会議室)とインターネット中継を提供しています。 []
  2. 後で教えていただいたのですが、メーラは Windows Liveの一部として提供されるそうです。Connecting your apps, files, PCs and devices to the cloud with SkyDrive and Windows 8 []
  3. メールは時代遅れという指摘は、それはそれであるのですけれど []

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