IIJエンジニアのトークイベント開催します
毎年開催しているIIJのエンジニア向けイベント、IIJ Technical WEEKを今年も開催します。今年は11月11日~13日の3日間、「アーキテクチャ」「オペレーション」「インプリメンテーション(実装)」の3つのテーマで12のセッションをご用意しています。
イベントの模様をライブ配信します
IIJ Technical WEEK 2015全セッションの模様をインターネットで生中継いたします。会場にお越し頂けない方はこちらでご覧ください。生中継のみで後日の録画配信はございません。
中継時間: 2015年11月11日(水)~13日(金) 13:45〜17:30
※パソコン・スマートフォン・タブレットなどでご覧いただけます。
IIJ Technical WEEK 2015
- 日程: 2015年11月11日(水)~13日(金) 13:45〜17:30(開場 13:15〜)
(11日のみ終了17:40) - 会場: IIJグループ本社(飯田橋グラン・ブルーム)13階 セミナールーム Opera
- 参加費: 無料 (事前登録必要)
昨年までの発表資料はこちらに掲載しています。
※各セッションの詳細、参加登録方法はIIJ Technical WEEK 2015の特集ページをご覧ください。
講演予定
1日目 アーキテクチャ | 2日目 オペレーション | 3日目 実装 |
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刷新されたIIJ GIOクラウド基盤におけるSDNの実践 | セキュリティ動向2015 | OpenStack環境でのSR-IOV活用法 |
SDN/NFVといわれている技術を生かすモデルの考察 | Hardening Projectから学ぶインシデント対応の勘所 (仮) | Dockerの商用サービスでの利用事例紹介 |
Mesosを用いたソフトウェア定義計算機の研究 | 大規模コンテンツ配信ネットワーク ~運用の裏側~ | NetBSDのネットワーク機能を近代化する |
HTTP/2からQUICへ続くWebプロトコルの進化 | IIJmio meeting for IIJ Technical WEEK 2015 | スマートメーター Bルートを活用するための解説と実装 |
てくろぐおすすめ「裏・注目セッション」
ご覧の通り、バラエティに富んだ内容です。共通点と言えば「インターネット関係」と言うことぐらいでしょうか。IIJって実は案外いろいろなことに取り組んでいるのです。
どのセッションにも気になるポイントはあるのですが、その中でも特に「これは!」と思うもの三つを特集ページで紹介いたしました。
- 注目1: Apache Mesosで挑む新しいクラウドアーキテクチャ
- 注目2: Webサイトを守れ!脆弱性対策から顧客対応まで防御スキルを磨くコンテスト
- 注目3: IIJはDockerをこう使う。クラウドサービスIIJ GIOに投入されたDockerの実態
余談ですが、こちらの紹介文も私(堂前)が書いています。ここに掲載したのはある意味「表の注目セッション」。多くの方に興味を持っていただけるであろうセッションを重点的に紹介させていただきました。ただ、ここに掲載しきれなかったセッションも興味深いものばかりです。せっかくですので、表で紹介しきれなかった中から裏の注目セッション(実は、私が特に聞きたいセッション)を二つご紹介しようと思います。
裏・注目1: 大規模コンテンツ配信ネットワーク ~運用の裏側~
IIJでは大規模な動画の配信サービスを提供しています。例えば、夏の甲子園ストリーミング配信(生中継)はその中でも特に高いトラフィックをたたき出しています。
このような大規模な配信を行うためには強力なサーバが必要になりますが、ただ、サーバがあれば良いというものではありません。サーバから送り出した100Gbpsを超えるトラフィックを、全国の視聴者にどうやって届けるかという課題があります。当然IIJ以外のプロバイダ(ISP)をご利用の視聴者も大勢いらっしゃいますので、ISP間の接続を経由してこの大量のトラフィックを送り出す必要があります。このセッションでは大規模コンテンツ配信を、そういったネットワークの運用の観点からご紹介いたします。
裏・注目2: NetBSDのネットワーク機能を近代化する
IIJが開発している業務用ルータSEILシリーズ。SEILシリーズにはオープンソースのOS NetBSDが使われていることは、知る人ぞ知る情報です。
1999年に開発したSEIL/T1以降、現在に至るまで、代々のSEILにはIIJがカスタマイズしたNetBSDが搭載されています。IIJとNetBSDの関わりは、単なるカスタマイズにとどまらず、NetBSDに足りない機能は独自に開発する、汎用的に使える機能はNetBSDプロジェクトにcontribute(寄贈)するといった、深いお付き合いになっています。
IIJで最近特に力を入れているのは、NetBSDのネットワーク周りの改修です。NetBSDのネットワークスタックやデバイスドライバは、残念ながら現代的なハードウェアの能力を十分に生かし切ることができません。SEILはルータですので、ネットワークのパフォーマンスにはシビアです。そこでIIJではネットワークのパフォーマンス改善のための開発に力を注いでいます。この成果はNetBSDプロジェクトにも寄贈されます。
このセッションでは、NetBSDのネットワーク周りの改修の状況と、IIJとNetBSDの関わりについて、紹介いたします。
ご参加お待ちしています
平日昼間の開催となり、連日のご参加は難しい方もいらっしゃるかもしれません。三日間通しの参加は必須ではありませんので、興味のある曜日だけでもご参加いただければ幸いです。参加費用は無料ですが、事前の登録をお願いしていますので、ご協力よろしくお願いします。
また、ご参加の皆さんは、是非イベントの模様をTwitterでつぶやいてください。おすすめハッシュタグは#iij_tw2015です。