本日のテーマは「Security & Application」
IIJ Technical WEEK 2011最終日の本日は、インターネット上でのセキュリティに関する話題と、IIJが取り組むストリーミング技術開発の状況の報告。そして、少し雰囲気を変えて、通信技術とエネルギーマネジメントに関する取り組みについてのセッションが行われました。あいにくの雨模様に関わらず、多数の方にお越し頂き、会場となったIIJの大会議室は予備の椅子まで引っ張り出す盛況。
冒頭のセキュリティ関連の発表では「Anonymousは、日本で言う2ちゃんねらーのようなもの」「(攻撃したことを)自慢したいだけの厨房1」などの発言が飛び出したりと、IIJらしい?フランク且つ大胆なトークでおくる5セッションとなりました。
セキュリティ動向 2011
株式会社インターネットイニシアティブ
セキュリティ情報統括室 室長 齋藤 衛
発表資料(PDF)
本セッションでは2011年に実際に発生したセキュリティ事件を振り返りつつ、インターネットに関連した情報システムへの攻撃や不正利用がどのように行われるのかを解説しています。なかでも、企業や政府機関への侵入事件として一般報道でも大きく取り上げられ、特に注目を集めた「標的型攻撃」について大きな時間が割かれました。特定の企業や人物を狙って行われる標的型攻撃とは具体的にどのようなものなのか、事例を交えて説明し、攻撃への対策方法を紹介しています。
企業や政府関係組織への最新攻撃動向 ~ Anonymousの話題を中心に ~
株式会社インターネットイニシアティブ
セキュリティ情報統括室 根岸征史
発表資料(PDF)
今年のセキュリティ関連のもう一つの大きなトピックは「Anonymous」によって引き起こされた数々の事件でした。このセッションでは「謎の集団」とされるAnonymousはどのようなものか、また、Anonymousは我々に対してどのような被害を与えるのかについて、Anonymousの動向を観察し続けている根岸から説明いたしました。(写真で根岸が持っているのがAnonymousの象徴とされる「ガイ・フォークス」の仮面です)
DNSSECの現状とIIJでの導入事例
株式会社インターネットイニシアティブ
アプリケーションサービス部 副部長 山本功司
発表資料(PDF)
インターネットの基盤技術の一つ、DNS。そのDNSの安全性を高める技術として導入されつつある「DNSSEC」の最近の(赤裸々な)実情と、IIJのDNSサービスでDNSSEC対応を行った時に、どのような気持ちで対応していったのかを紹介しました。
ICTを活用するエナジーマネージメントの動向とその課題
株式会社IIJグローバルソリューションズ
サービス戦略室 担当部長 ソリューションストラテジスト 本間 裕
発表資料(PDF)
「省エネ」は従来から推進されてきましたが、3月の地震に端を発する電力危機の中でその必要性がより高まっています。電力の有効活用のためには「スマートグリッド」に代表される、インテリジェントなエネルギー管理が必要だと言われています。我々通信やクラウドサービスを提供する事業者が、そのエネルギー管理の仕組みにどのように関わってゆくのかについて、現在と将来の展望をご説明いたしました。
スマート化するストリーミング
株式会社インターネットイニシアティブ
アプリケーションサービス部 デジタルコンテンツ配信課 山本文治
発表資料(PDF)
インターネットを介して提供される「動画」は私たちの日常生活に浸透しています。そして、スマートフォンやインターネット接続型TVの普及により、従来になかった「インターネット動画」の利用シーンが生まれています。IIJでは長年インターネットを介した動画の配信に取り組んできており、この新しい利用シーンに対応して積極的な技術開発を進めています。このセッションでは、IIJのストリーミングに関する技術開発の状況を様々なユースケースに合わせて紹介いたしました。
当日の模様
togetterにて、twitter上の関連する発言をまとめています。
- IIJ Technical WEEK 2011 Day3(togetter)
関連リンク
- IIJ Technical WEEK 2011
- Internet Infrastructure Review(定期発行技術レポート)
- IIJ セキュリティサービス
- 独自開発によるDNSSECの実現
- DTV配信をはじめとするIIJのストリーミング技術開発